前回の重要性を深めるためにもう一度言います。
シンガポールの教育を象徴する言葉に、
「小さく教え、大きく学ぶ」 というものがあります。
基礎をシンプルに教え、あとは自分で調べ、考え、練習する。
この徹底した「演習重視」こそが、学力世界一を支える土台となりました。
グリーンセミナーでも、同じ考えを大切にしています。
「先生が全部教える」のではなく、“自分で考える時間”を多く持つこと。
そのために、私たちは授業時間の半分を演習にあてています。
自分の手を動かし、間違いから学び、もう一度挑戦する。
この繰り返しの中で、理解は深まり、自信へと変わっていきます。
「なんとなく正解」では通用しない時代に
2023年度から、愛知県の公立高校入試がマークシート方式に変わりました。
「マークシート=簡単そう」と思われる方もいますが、実際にはその逆です。
記述式では部分点がありましたが、マークシートでは「正しい選択肢を選ぶ」しかありません。
つまり、「わかったつもりでは点が取れない」のです。
選択肢のわずかな違いを見抜くためには、
「なぜそうなるのか」「どの考え方が正しいのか」を理解していなければならないのです。
「説明できる理解」が、本当の力になる
グリーンセミナーでは、「第三者に説明できる理解」を目指しています。
生徒は授業の中で、自分の疑問を先生に説明し、アドバイスを受けます。
その過程で、知識がただの暗記から “自分の力”に変わり、第三者に説明が出来るようになります。
私たちはよく、こう伝えます。
「説明できる理解は、もう間違えない理解です。」
マークシート方式は、まさにこの力を試す入試です。
答えを“選ぶ”だけの試験に見えて、実は “考える力”の試験なのです。
グリーンセミナーの想い
入試改革の本質は、「思考型学習への転換」です。
そしてそれは、時代が変わっても揺るがない学びの原点でもあります。
勉強も運動や音楽と同じように、練習を重ねることで必ず上達します。
子どもたちが「やればできる」と実感できる瞬間を増やしたい。
その思いで、私たちは今日も一人ひとりに寄り添っています。 “聞くだけの授業”から“考えて成長する学び”へ。
グリーンセミナーは、これからも「小さく教え、大きく学ぶ」教育を実践していきます。